越中富山ブラックラーメン
麺は生き物。妥協なしの三十年。小島実
小島実

真髄其の一 黒いスープ

太縮れ麺にからむ真っ黒な濃い口醤油味のブラックラーメン。
一見、しょっぱそうに見える黒スープだが、どっこいこれが風味満点。

豚ガラでとったスープに昆布を加え、隠し味は魚醤(ぎょしょう)。
一口スープを飲むと思ったよりしょっぱくないのが意外な感じ。
富山市内本場のブラックラーメンは、このラーメンの数倍塩辛いが、こちらは少々マイルドな仕上がりにしている。

真髄其の二 太くコシある麺

というのは、当初、もっと濃い口の本場のブラックラーメンに近い味で販売していたのだが、お客様から「なぜこんなしょっぱい味なんだ」「もっと食べやすい濃さにできないのか」という声が続出。
そこで、全国のラーメン好きの方々に、広くブラックラーメンを好きになっていただきたいとの願いから、石川製麺はマイルド仕立てのブラックラーメンを開発したのだ。
昆布スープが従来のしょっぱい味に深みを加え、お子様からお年寄りまで楽しめるブラックラーメンに仕上がった。

さて、では従来の富山市内で食されている本場のブラックラーメンは食べられないのか・・という強いブラックラーメンファンの方はがっかりするなかれ。
指定の湯量でスープを薄めたら、そこに醤油をプラスする。10ccの醤油をプラスしただけで本場のブラックスープに限りなく近くなる。ただし、甘口醤油はご用心。濃口醤油で調整しよう。

真髄其の三 厚切りチャーシュー

麺はというと、麺にこだわる石川製麺がブラックスープに負けない麺を開発した。ラーメンを食べて美しく健康を保つようにというわけではないが、コラーゲン配合麺を使用。太縮れ麺だけど、つるつるとのど越しがいい麺に仕上がっている。

そして忘れてはならないのが富山ブラックラーメンの名脇役「チャーシュー」だ。ブラックラーメンの塩辛い男味を和らげてくれるのが、最近流行のとろとろのチャーシュー。
お届けするブラックラーメンにはこの4人前のチャーシューが塊(かたまり)となってついてくる。麺をゆでる時のお湯にまずはじっくりとスープとチャーシューを湯に入れ、温めて切り分けるのが重要ポイントとなる。

生ネギがポイント!

ブラックラーメンにはネギが必須。
しょっぱい濃いブラックスープを和らげてくれるために、ネギは欠かせない。乾燥ネギはラーメンの中に付いてくるが、できれば本物の長ネギのぶつ切りを用意してほしい。しかもたっぷりドサッと乗っけて食べる。

仕上げに黒コショウ。
ラーメンにかけるコショウは白コショウが通常だが、このブラックラーメンはその濃さゆえに白コショウでは負けてしまうのだ。
ブラックスープに黒コショウ!これがブラックラーメンの基本だ。
しっかりした味に黒コショウのピリッとした辛さが男らしさをより際立たせる。これでもかというぐらい男っぽさに磨きをかけるブラックラーメン。
男なら一度ご賞味あれ。

富山の大学生は必ずといっていいほど「ブラックラーメン」を食べるという。 特に若い男性には熱狂的なファンが多い。
最初に食べた感想は

「うぇー!しょっぱい!」 「まずい!こんな濃い味食べられるかっ!」 「ぜったい、全部食べられない!」

というのが大半なのに、なぜか、数日後には、「あのインパクトのあるブラックラーメンが、もう一度食べたい!」に変わるという。

強烈なインパクトのある「ブラックラーメン」の味。 その無茶な味が人々を引きつけて離さない。

富山を離れた人々は、帰郷すると必ずブラックラーメンを食べに行くと聞く。
そんな富山のブラックラーメンを味わうことができます。


越中富山ブラックラーメン:2,200円

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